研究課題/領域番号 |
24792517
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研究機関 | つくば国際大学 |
研究代表者 |
藤岡 寛 つくば国際大学, 保健医療学部, 准教授 (90555327)
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キーワード | 障害児 / 家族 / サービスニーズ |
研究概要 |
昨年度に引き続き、文献を通じて、障がい児家族の実態とニードの把握を行った。対象となる障がい児家族を対象に、質問紙を通じて、サービスの利用状況を尋ねた。また、日ごろの養育で抱いている、サービス提供者への要望や意見を自由に記述してもらった(31名)。 自由記述の内容を分類すると以下のとおりとなった。直接的にサービスの充実を求める回答が12件あった。そのうち、サービスの内容別でみると、医療的ケアを要する児に対するサービス(5件)、高校卒業後のサービス(3件)、急な対応をしてくれるサービス(2件)、レスパイトサービス(2件)、自宅近隣でのサービス(1件)が挙げられた(複数回答あり)。今後の状況に応じたサービスニーズに関しては、さらに活用しやすいサービス体制(1件)、養育者の加齢及び児の成長に伴なってケアが困難になったときにサービスを受けられること(2件)、養育者である対象者がいなくなったあとでも継続してサービスを受けられること(2件)が挙げられた。サービス提供の際に求めることとして、サービスに関して専門職者からの能動的な情報提供(3件)、行政・教育機関における専門職者(サービス提供に通じている人)の充実(1件)、迅速かつ簡便な手続き(1件)が挙げられた。サービス提供の結果として求めることとして、養育者自身が働ける環境(2件)、児へのケアによる寝不足の解消(1件)が挙げられた。その他のニーズとして、きょうだいへの支援(2件)、収入の多少にかかわらない平等な公費助成(2件)、障がい児に関しての周囲への開示方法(1件)、未就学児の養育実態把握(1件)、サービスやその情報量に関しての地域差の解消(1件)、サービス法制策定の際の重症児ケースへの考慮(1件)が挙げられた。 今後は、これらのニーズを踏まえて、家族支援プログラムについて討議し、策定していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
家族支援プログラムの策定にあたり、対象施設の病棟の人員配置及び業務内容の改組があり、調整に時間がかかったため。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究成果として明らかになった、対象家族のニーズと、病棟の実情を鑑みながら、スタッフとの討議をすすめ、家族支援プログラムの策定をすすめる。
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次年度の研究費の使用計画 |
対象施設の人員配置や改組のため、研究計画がやや遅れており、それに伴い、次年度使用額が生じている。 今後の、研究推進に伴ない、家族支援プログラムの策定・実践を行う予定である。次年度使用額は、家族支援プログラム実施に関して使用する予定である。
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