研究課題/領域番号 |
24792520
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
佐山 理絵 東邦大学, 看護学部, 助教 (40459821)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 国際看護 / ラオス / 産後プラクティス / 文化 / 看護師 |
研究概要 |
妊娠・出産・産褥・育児期は、人類の長い営みにおけるその普遍性から、固有の文化が強く影響する時期であり、女性や家族の行動に影響を及ぼす。そのため看護職は、文化的コンピテンシーを高め、文化を考慮した看護ケアに基づいた支援を見出すことが必要である。本研究は、ラオスにおいて広く実施されている産後プラクティスを通し、看護職が実践している支援や実施に至るまでの経過をフィールド調査し、看護職の文化的コンピテンシーや文化を考慮して行われる看護支援について概念構造や理論モデルを探索的に明らかにすることを狙いとし実施している。 東南アジアのラオスでは、産後プラクティスが広く実施されている。産後の数日から1ヵ月間、炭の側で過ごすという保温や行動制限を伴う「ユーファイ」や産褥期に食禁忌にもとづく食事制限を行う「カラムキン」などである。 本研究は、解釈的アプローチによるマイクロエスノグラフィーを基にした、仮説生成を目指す探索的研究デザインである。ラオス国立総合病院産科病棟をフィールドに、産後プラクティスに関する看護支援内容とそのプロセス、文化や産後プラクティスへの看護に関する看護職の捉え方などについて、参与観察法及び半構造的面接法を用いて調査を行っている。 ラオスや各国の産後プラクティス、母子保健行政、看護政策、看護支援等について、専門家へのインタビュー及び文献検討によって調査しまとめた。また、ラオス国立総合病院産科病棟における研究の実施準備をおこない、予備フィールドワークを実施した。産褥入院中(産後24時間)の褥婦の状況と、実践されている看護について参与観察法を用いて調査を行い、参加病棟に勤務する看護職にフォーマル・インフォーマルインタビューを実施し、研究課題の洗練に努めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は予定していたとおり、専門家へのインタビュー及び文献検討によって調査しまとめることができた。また、ラオス国立総合病院産科病棟における研究の実施準備をし、フィールドワークを開始し順調に実施することができている。
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今後の研究の推進方策 |
前年度の調査で練り上げた理論的テーマと研究課題について、記述的観察・焦点化観察・選択的観察を行うためにフィールド調査を行う。記述的観察をだんだんと減らしながら、焦点化観察の段階に入り、その後選択的観察に移行するが、すべて同時に続ける。実践されている看護ケアについて、参与観察と同時に、半構造的面接法を用いて、看護職に文化や産後プラクティスへの看護に関する看護職の捉え方などについて調査する。フィールドで得られたデータを再構成し、鍵となる概念を導く。 また、国内学会(日本母性衛生学会、日本国際保健医療学会)及び国際学会(Conference of Transcultural Nursing Society)で、情報収集及び得られた成果を発表する。
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次年度の研究費の使用計画 |
フィールド訪問の際の旅費に未使用額が発生した。未使用額と今年度の研究費を合わせて、今年度もラオス国立総合病院産科病棟においてフィールドワークを実施するにあたり、旅費や謝金に使用する予定である。 また得られた成果を、国内学会及び国際学会(Conference of Transculutural Nursing Society)で発表するにあたり旅費や学会参加費として使用する予定である。
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