ラオスのユーファイやカラムキンという産後プラクティスに関して、看護職は、予測する健康弊害から実施を否定するという認識と、褥婦と他者との関係や文化的価値から実施を肯定せざるをえないという認識を持ち、看護職に内在的なコンフリクトが生じていた。専門的知識と文化的価値の認識という内在的コンフリクトに対し看護職は、それらを別次元に存在するものとせず、有機的にとらえて共存し融合することを考えていた。積極的に勧めることはしないが産後プラクティスの存在や実施を認め、褥婦に対する指導では、産後プラクティスの再構成と調整という文化的コンピテントな看護を実践していることが明らかになった。
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