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2013 年度 実施状況報告書

小児がん患児の死を医療者はどう扱うのか~亡くなった患児の闘病仲間への関わり~

研究課題

研究課題/領域番号 24792524
研究機関中部大学

研究代表者

畑中 めぐみ  中部大学, 看護実習センター, 助教 (90600875)

キーワード小児がん / グリーフケア / 闘病仲間の死 / 小児看護
研究概要

研究計画書に沿って、文献検討及びデータ収集・分析を進めた。
文献検討では、日本での子どもの死の理解について検討を行った。日本の子どもの死の理解について諸外国との類似と差異を明らかにできた。大きく違う点として「生き返り思想」があり、今回仲間の死を伝える対象となる日本の思春期の子どもに特徴的であり、このことが、仲間の死を伝える際にどのように影響しているのかも今後検討していく必要がある。また、海外でのデスエデュケーションの現状や、文化的・宗教的背景の違いについても検討を進めることができた。
収集したデータは、グラウンテッドセオリーアプローチの手法を用いて詳細に分析を進めた。また、小児がん看護に精通した専門家の意見を聞きながら分析を進めた。結果として、闘病仲間の死を患児に伝える際に看護師は、様々な方面への調整を必要としていた。調整の対象としては、医師やチーム内の看護師、院内学級の教員、母親であった。また、必要となっていた調整の内容としては、チーム内での統一した考えの共有とチーム内での承認を得ること、他患児への対応状況について把握すること、告知後のフォロー体制の確立をおこなうことなどが明らかとなった。
さらに分析を重ね、闘病仲間の死を患児に伝える・伝えないに際し、どのような条件が関与しているのか明らかにしていく必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

看護師からのデータ収集は進んでいる。今後は医師へのリクルートを強化し、医師・看護師などからみた現象を明らかにすることを進めていく。

今後の研究の推進方策

分析会を計画的に開催する。
医師への研究依頼を進め、医師からのデータ収集を進める。

次年度の研究費の使用計画

体調不良により、計画に沿った使用ができなかった。
平成26年3月20日から平成26年11月30日まで産前産後の休暇又は育児休業により、研究を中断しているため、復帰後、計画に基づき執行を進めていく。

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公開日: 2015-05-28  

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