研究課題/領域番号 |
24792525
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
福澤 利江子(岸利江子) 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 客員研究員 (20332942)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 周産期 / ケア提供者 / 価値観 / 態度 / 経験 |
研究概要 |
2012年度は、周産期から育児期の支援者の体験と問題意識に関連する書籍と研究論文の収集と文献検討、測定尺度の検索をおこなった。妊娠から育児期の時期も幅広く、その時期にかかわる医療保健ケア提供者も多岐にわたるため、主に分娩期に焦点を当てつつ今後の研究を進めていく方向へと計画を修正している。また、本研究は尺度を主に用いた量的研究ではないが、海外の研究で得られている知見(特にアメリカ、カナダの研究グループによる研究プロジェクト)を調べ、質的データを分析する際に有用となる理論枠組みを検討している。周産期ケアは社会文化的な影響も強く受けるため、本研究を国際比較研究としても進めていく上で、既存の尺度を検討するプロセスは貴重な情報となった。 一方、学際的な研究を可能にするために研究チームの準備を進めている。また、質的研究およびmixed methodsの手法について国内外の文献や勉強会を通して方法論の検討をおこない、研究プロトコールの改善とインタビューガイドを作成している。これらのプロセスは来年度以降も続ける予定である。 2013年度より、倫理委員会審査を経た後、周産期医療従事者を対象に、インタビューを用いたデータ収集を実施し、データ分析を開始する。 また、本研究の前段階であった研究「周産期から育児期に関する質問票の日本語版開発:予備調査の完了」(2009-2010年度)についても、方法論の論文執筆と専用ウェブサイト作成を続けている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2012年度中にプレテストをおこなう予定だったができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2013年度初めに倫理委員会審査を経た後、周産期ケア提供者を対象にインタビューを用いたデータ収集を実施し、同時にデータ分析を開始する。
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次年度の研究費の使用計画 |
データ収集に関連した交通費、研究協力者への謝礼、インタビューのテープ起こし、文献費用のために研究費を使用する予定である。
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