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2014 年度 実施状況報告書

周産期から育児期の支援者の体験と問題意識

研究課題

研究課題/領域番号 24792525
研究機関東京大学

研究代表者

福澤 利江子(岸利江子)  東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20332942)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードケア提供者 / 価値観 / 周産期 / 態度 / 経験 / 文化的特徴
研究実績の概要

周産期、特に分娩期の産婦のケアを担当する様々な支援者の体験と問題意識に関連する国内外の文献検討と、データ収集・分析の準備を行った。特に、プライマリヘルスケアの概念枠組みについての文献検討をおこなった。本研究で使用している方法論について、質的研究とmixed methodsの手法について理解を深めつつ、インタビューガイドの作成、測定用具の準備、データ分析に用いるソフトの検討、倫理審査の準備などを行った。
また、日本の周産期医療の枠組みをマクロの視点からも理解するため、欧米を中心に11か国(アイルランド、スコットランド、スウェーデン、オランダ、ドイツ、イタリア、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、日本)の産科医療政策を比較する書籍(Maternity Services and Policy in an International Context)の日本の章を執筆した。中でも、同じ先進国で島国でありながら、現在ベビーブームであり女性の社会参加率も高いアイルランドと日本の周産期サービスの比較について論文にまとめ発表した。周産期ケア提供者側についての文献検討結果をこのような形でまとめて発表することは、当初の研究計画には含まれなかったが、本研究を国際比較研究としても進めていくうえで、周産期支援者側の枠組みや政策的な文脈を国際的な視点で理解し、そこで働く人々の状況について日本全体を見渡せたことは、本研究にとって重要なステップとなった。特に今後のデータ分析とディスカッションにおいて直接生かすことができると考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

平成26年度中に本研究を完了する予定だったができなかった。平成25年度に7か月間の産休・育休を取得した間に研究を進められなかったことに加え、平成26年度に方法を修正してデータ収集をおこなう予定であったが新たに必要となったインタビュアー補助者の準備、倫理申請準備、研究手法の取得に時間がかかったため。

今後の研究の推進方策

26年度に予定していてできなかった、データ収集と分析、論文投稿を行い、本研究を完了する。

次年度使用額が生じた理由

平成26年度に行う予定であったデータ収集、テープ起こし、分析、交通費、謝礼、文献収集、論文投稿などに使用する予定であった金額が未使用のまま残り、計画を施行する次年度にそれらを使用して本研究を完了するため。

次年度使用額の使用計画

データ収集、分析、学会発表、論文投稿を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Maternity services in Japan: A comparative perspective2015

    • 著者名/発表者名
      Fukuzawa, RK. & Kodate, N.
    • 雑誌名

      University of Tokyo Journal of Law and Politics

      巻: 11 ページ: 129-158

  • [図書] Maternity services and policy in an international context: risk, citizenship and welfare regimes2015

    • 著者名/発表者名
      Fukuzawa, RK. & Kodate, N.
    • 総ページ数
      153-178
    • 出版者
      Routledge

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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