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2014 年度 実績報告書

入院している小児の転倒・転落防止プログラム改訂版の作成とその効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 24792526
研究機関兵庫医療大学

研究代表者

藤田 優一  兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (20511075)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード小児看護学
研究実績の概要

本研究の主な目的として、①転倒・転落防止プログラムの改訂版を作成し、予測精度としてアセスメントツールのAUC(ROC曲線下面積)、感度、特異度を明らかにする、②転倒・転落防止プログラム第2版の効果を明らかにする、として2012年10月から2013年3月に小児が入院する10病棟にて調査を実施した。
サークルベッド用アセスメントツール第2版は、転倒の発生を有意に高めた危険因子が10項目であり、ベッドからの転落の発生を有意に高めた危険因子が11項目であった。予測精度を示すAUCは0.81、感度は0.78、特異度は0.73であった。第2版の結果をもとに作成した第3版のAUCは0.83~0.84であった。
成人ベッド用アセスメントツール第2版は、転倒の発生を有意に高めた危険因子が9項目であった。AUCは0.91、感度は0.83、特異度は0.87であった。第2版の結果をもとに作成した第3版のAUCは0.91であった。
転倒・転落防止プログラム第2版は3,501名のうち1,338名に実施した。プログラムの実施以前とプログラムの実施中の6か月間の転倒・転落率(単位は1,000患者日)を比較した結果2.06から1.53へと減少した。
最終年度は2014年2月から7月にかけて、小児病棟の看護師13名を対象に調査を行った。アセスメントツールの評価者間信頼性を検証するために、1名の小児患者に対して2名の看護師がアセスメントツールを評価した。危険因子の該当の有無およびリスク判定(ローリスクまたはハイリスク)が2者間でどの程度一致するかについて一致度(カッパ係数)を算出して信頼性を分析した。各危険因子のカッパ係数は1.0~0.41であった。リスク判定(ハイリスク、ローリスク)のカッパ係数は0.85であり、看護師間での信頼性は十分な値を示すことができた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 幼児用の転倒・転落リスクアセスメントツール:C-FRAT第1版の危険因子と転倒・転落との関連およびカットオフポイントの妥当性の検証2014

    • 著者名/発表者名
      藤田優一,二星淳吾,湯浅真裕美,藤原千惠子
    • 雑誌名

      兵庫医療大学紀要

      巻: 2(2) ページ: 19-26

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] サークルベッドを使用する小児用の転倒・転落リスクアセスメントツール:C-FRAT第2版および第3版の妥当性の検証2014

    • 著者名/発表者名
      藤田優一,二星淳吾,藤原千惠子
    • 雑誌名

      日本看護管理学会誌

      巻: 18(2) ページ: 125-134

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 小児用転倒・転落防止プログラム第2版実施による転倒・転落率の変化および、看護師のプログラムに対する意見2014

    • 著者名/発表者名
      藤田優一,藤原千惠子
    • 雑誌名

      小児保健研究

      巻: 73(6) ページ: 888-894

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 転倒・転落防止オリエンテーションDVD「入院されるお子様の転倒・転落事故防止に関するお願い」を視聴した家族の意見および転倒・転落防止に関する理解度の変化2014

    • 著者名/発表者名
      藤田優一,湯浅真裕美,二星淳吾,藤原千惠子
    • 雑誌名

      兵庫医療大学紀要

      巻: 2(1) ページ: 27-35

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 小児用転倒・転落防止プログラムに対する看護師の意見-小児と家族用の転倒・転落防止DVDとパンフレットについて-2014

    • 著者名/発表者名
      藤田優一,湯浅真裕美,二星淳吾,藤原千惠子
    • 雑誌名

      日本看護学会論文集:看護管理

      巻: 44 ページ: 173-176

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] サークルベッドを使用する小児用転倒・転落リスクアセスメントツール第3版の妥当性の検討2014

    • 著者名/発表者名
      藤田優一,藤原千惠子
    • 学会等名
      第18回日本看護管理学会学術集会
    • 発表場所
      ひめぎんホール(愛媛県松山市)
    • 年月日
      2014-08-30
  • [学会発表] 成人用ベッドを使用する小児用の転倒リスクアセスメントツール第3版の妥当性の検討2014

    • 著者名/発表者名
      藤田優一,藤原千惠子
    • 学会等名
      第18回日本看護管理学会学術集会
    • 発表場所
      ひめぎんホール(愛媛県松山市)
    • 年月日
      2014-08-30

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公開日: 2016-06-01  

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