研究課題/領域番号 |
24792529
|
研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
加藤 陽子 久留米大学, 医学部, 講師 (70421302)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 口腔衛生 / 妊娠期 / 胎児期 / 出産後 |
研究実績の概要 |
口腔内の健康は,心身の健康維持に繋がり豊かな人生を送るための基礎である.研究者は生涯の中でも子供の口腔に問題がない妊娠期/胎児期から始める歯科保健に着目し研究を行う.背景として,妊婦の口腔衛生が小児う蝕予防の最先端のストラテジーである事や妊婦の生活習慣(喫煙,食事等)が子供の乳歯及び永久歯の形成不全に影響を与えることからも妊娠期/胎児期からの歯科保健対策が重要と考生涯を通じた母と子の歯科保健対策の啓発・支援モデルの構築をすることを目的として、研究に取り組んでいる。 現在までの研究の取り組みとして、行政における取組として平成24年8月31日現在において妊婦歯科検診の実施されている都道府県別の自治体数のマップの作成を行い、都道府県もより差があることが分かった。また、未就学児を持つ母親を対象に自身及び子どもの妊娠期及び出産後の口腔の状態、健康管理及び健康意識について調査を行った。その結果、妊婦1055名、褥婦1079名、看護職者261名、施設36施設から回答を得た。 妊婦による調査によると妊娠前の定期歯科検診受診率は30.3%、妊娠中は46.4%であった。産後の女性への調査では、妊娠期の歯科健診受診率は53.9%、産後は51.3%、子どもの歯科検診の受診率は、47.7%であり、受診をした理由及びしなかった理由が明らかになった。 看護職者においては、口腔衛生における妊婦への指導状況及び知識を明らかにした。 施設においては、口腔衛生における指導の実施状況を明らかにした。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在において、調査対象者へのアンケートは全て終了したが、その分析に時間を要しており、進捗状況としてはやや遅れていると言える。
|
今後の研究の推進方策 |
得られたデータの分析を行い、研究目的を達成するための方策を検討する。また、関係学会等で発表し、意見交換を行い、内容の精選を行う予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
結果の分析の進捗が遅く、学会への公表等の旅費等の出費がなかっため。
|
次年度使用額の使用計画 |
分析に関わる費用及び学会参加等での旅費にて使用する。
|