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2013 年度 実施状況報告書

気管切開管理が必要な重症心身障害児・家族への在宅支援継続看護教育プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 24792530
研究機関久留米大学

研究代表者

水落 裕美  久留米大学, 医学部, 助教 (70610583)

キーワード在宅ケア / 気管切開 / 重症心身障がいを抱える子ども / 継続看護
研究概要

H.24年度に、在宅で気管切開管理を必要とする重症心身障がいを抱える子どもを養育する家族に対し、現在、在宅で受けている具体的な支援の内容および病院看護師、訪問看護師のケアに関する思いや要望を調査した結果について分析を行った。
その結果、家族は、病院看護師からは、子どもに必要な医療的ケアの技術を、訪問看護師からは、日常生活での養育などについて、主に指導を受けていると認識していた。また、今後の看護の方向性として、病院看護師の課題としては、実践を交えた退院指導の提供が統一した指導内容として組み込まれる必要性があり、訪問看護師の課題としては、子どもの一般状態の把握や、子どもを養育していく過程で生じる問題や課題への対応について、より子どもや家族に適したアドバイスの必要性が示唆された。今後、病院看護師は、最大限の社会資源を活用した子どもの成長・発達を促すための療育的な関わりが重要であり、訪問看護師は、新しいケア方法の提案や緊急時の医療処置に関する指導など教育的な関わりが望まれると推察された。
病院看護師については、病棟で退院指導を行う看護師のみならず、子どもが退院した後に外来で関わる外来看護師の役割の重要性を再確認することができた。
病院看護師、訪問看護師の関わりに対する家族の認知は異なっていたが、双方それぞれの役割を強化するための教育体制の整備が必要であり、相互の連携を密に図ることで、継続看護体制の充実につながることが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

今年度、在宅で気管切開管理を必要とする重症心身障がいを抱える子どもと養育する母親に対し、実際にケアに携わっている訪問看護師を対象にインタビュー調査を実施する予定であったが、研究者が産休・育休を取得し、研究を中断したため。

今後の研究の推進方策

今後は、気管切開管理が必要な重症心身障がいを抱える子どもと養育する母親に対し、実際に看護ケアを行っている訪問看護師、病院看護師に対しインタビュー調査を行い、支援内容の実際、現状の問題点や、病院側、在宅側相互の連携に関し望むこと等を明らかにしていきたいと考えている。
インタビュー調査に協力が得られる対象者の選定に時間を要する可能性があるため、研究再開後は、時間に余裕を持って研究協力者の選定ができるように調整する予定である。

次年度の研究費の使用計画

前年度、産休・育休取得により研究を中断したため。
関連図書購入、研究協力者を募るための切手代、郵送代、インタビューデータを文章に変更する委託料、研究協力者への謝金、情報収集および成果発表の旅費

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 気管切開管理が必要な重症心身障がいを抱える小児と養育する家族への継続看護体制の強化に向けて第2報‐看護師の関わりに対する家族の思い‐2013

    • 著者名/発表者名
      水落裕美
    • 学会等名
      第44回日本看護学会‐小児看護‐学術集会
    • 発表場所
      宇都宮市文化会館
    • 年月日
      20130912-20130913
  • [学会発表] 気管切開管理が必要な重症心身障がいを抱える小児と養育する家族への継続看護体制の強化に向けて第1報‐看護師の関わりと指導内容の実態‐2013

    • 著者名/発表者名
      水落裕美
    • 学会等名
      日本小児看護学会第23回学術集会
    • 発表場所
      高知市文化プラザかるぽーと
    • 年月日
      20130712-20130713

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公開日: 2015-05-28  

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