2010年に発表の国際プラダー・ウィリー症候群協会による「Best Practice Guidelines for Standard of Care in PWS」の日本語翻訳作業を日本PWS協会と共に行った。 PWS児の家族に焦点をあてた国内外の文献検討を行った。筋力発達遅延等の改善にもかかわらず、家族のストレスは児の成長と共に増加していた。PWS児の食行動問題はよく知られているが、頑固さ、執拗さ、癇癪など精神・行動問題が、親の養育上の苦悩となっていた。その問題行動が、親の予想より変化が早く、親が問題内容の把握と対処策の獲得に追い付かず、PWS児に対する周囲の理解が得がたい状況となっていた。
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