研究課題/領域番号 |
24792536
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
齋藤 深雪 山形大学, 医学部, 准教授 (30333983)
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キーワード | 精神科デイケア / リハビリテーション / 生活機能 |
研究概要 |
精神科デイケアは,精神保健福祉対策の施設の中で「精神障害者が支援を受けながら社会で生活する」という現実的なリハビリテーション目標に最も適した支援を提供している施設であるという点で,非常に重要な施設である。本研究の目的は,精神障害者の生活機能(社会で生活する能力)の4年間の変化を明らかにすることによって,精神障害者の生活機能に対する精神科デイケアのリハビリテーション効果を明らかにすることである。精神科デイケアと就労継続支援施設の通所者の生活機能を評価基準にした4年間の縦断研究を行うことである。 本年度(平成25年度)の目的は,精神障害者の生活機能の変化を明らかにすることと,精神障害者の生活機能の変化に影響を与える背景要因を明らかにすることであった。4年間の縦断研究のうちの第2回目調査を行った。対象は,統合失調症と診断された,精神科デイケア通所者(550名)および就労継続支援施設通所者(795名)であった。方法は,郵送法で質問票を用いた調査を行った。質問票の主な内容は,精神障害者生活機能評価尺度,日本語版Rathus assertiveness schedule(J-RAS),背景に関すること(通所期間,通所目的,通所状況,同居者の有無など)であった。質問票のデータを統計的に分析した。 対象者のうち,調査の協力が得られ,2回の調査の質問項目に未回答や重複のない者を分析対象とした。統計分析の結果,精神障害者は1年後も継続して一定の生活機能を維持していた。生活機能に変化がみられた精神障害者は,通所目的の有無,通所目的に対する達成度が生活機能の変化に影響していた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度から27年度までの4年間の研究で,精神障害者の生活機能に対する精神科デイケアのリハビリテーション効果を明らかにするという大きな研究目的がある。その大きな研究目的を達成するために,各年度にそれぞれの研究計画と研究目的がある。平成25年度は研究計画通りに研究を遂行でき,平成25年度の目的を達成できている。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は,当初の計画と比べおおむね順調に進展しており,研究計画の変更あるいは研究を遂行する上での問題はない。そのため,今後も研究計画に従って研究を遂行する予定である。
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