• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

介護施設における看護管理者の実践が職員およびケアの質に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 24792539
研究機関千葉大学

研究代表者

池崎 澄江  千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (60445202)

研究期間 (年度) 2013-02-01 – 2016-03-31
キーワード介護職 / ケアの質 / リーダーシップ / 連携
研究実績の概要

千葉県内の特別養護老人ホームにおける施設長、看護職、介護職に対して質問紙調査を行った。回答は無記名とし、返送は直接、研究機関宛とした。調査は2016年2月に実施し、約50施設、300名のデータが得られた。
施設長の回答は約50名であった。介護・福祉系の資格・経験を有する者は半数程度にとどまった。看護師、薬剤師等の医療系資格を有する者が5%程度いた。施設長が最も課題に感じていることは、第一に職員の慢性的な不足と、第二に出入りが多い介護職員への一定レベルの教育体制の定着に関してであった。いずれも人員管理に関するもので、質的なレベルアップを検討する余裕がないことがうかがわれた。施設の方針を常に職員に周知するようにしていたのは半分程度にとどまっており、看取りケアに関しては、看取り介護加算算定をしていても、嘱託医は「あまり協力してくれない」、嘱託医師への満足度は「やや不満」「どちらともいえない」という回答が多かった。
介護職員においては、総じて職務への満足度が低く、これらの職務満足度は、職種間でのコミュニケーションとの関連はみられなかった。自由記載では、一緒にコミュニケーションを楽しむことができない重度の認知症かつ要介護の入居者が増えており、生活を楽しむ個別性へのケアのやりにくさや、若い職員が定着しないために職員全体の高齢化と労働負担が指摘されていた。
看護職員においては、施設長や家族との対話を不十分と感じている傾向があった。総じて介護職員との連携はとれていると評価している方が、職務への満足度が高い傾向にあった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Factors Related to Deaths in Nursing Homes and not in Hospitals in Japan2015

    • 著者名/発表者名
      Sumie Ikezaki and Naoki IKezami
    • 雑誌名

      Journal of cmmunity Health and Nursing

      巻: 1:2 ページ: 107

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.4172/jcphn.1000107

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi