本研究の目的は、療養病床の身体拘束廃止に向けての取り組みをしている/していない双方について、4名の看護管理者へのインタビューを実施し、阻害要因を質的に明らかにした。看護管理者としての身体拘束廃止の取り組みの状況は、身体拘束廃止に向けた取組みは、ありが1名、なしが3名であった。なしと回答した全ての管理者も減らす取組みはしていたが、減らすことも難しいとして結果的に身体拘束を続けたとした管理者もいた。看護管理者の身体拘束廃止の阻害要因として、患者の状況、スタッフの状況、病棟の構造上の問題、身体拘束に対する意識、身体拘束の開始、身体拘束を減らす工夫をしている中での阻害要因があげられた。
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