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2012 年度 実施状況報告書

統合失調症患者を介護している親の介護負担感軽減のための看護支援プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 24792542
研究種目

若手研究(B)

研究機関福井大学

研究代表者

川口 めぐみ  福井大学, 医学部, 助教 (40554556)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード統合失調症患者 / 親 / 介護負担感
研究概要

本研究では、追跡調査により、統合失調症患者を自宅で介護している親の介護負担感に関連する要因を明らかにし、患者の入院中から退院後を通して看護師が行う、統合失調症患者の再発予防、親の介護負担感軽減のための看護支援プログラムを構築することを目的としている。
研究初年次であった本年度は、研究計画の具体化、実施施設との調整を図った。また、前調査として、研究計画当初から進めていた、統合失調症患者を介護している親の介護負担感の実態を調査したインタビュー調査の結果を分析した。その結果は、平成24年9月の第43回日本看護学会(地域看護)において発表し、同学会誌へ投稿した。
本研究においてアンケート調査を実施するために、前調査の結果、および関連する文献を検討し、質問項目の精選を行った。また、精選した質問項目をA県精神保健福祉家族会連合会所属の統合失調症患者を介護している親10名を対象にプレテストを実施し、アンケート用紙を完成させた。
現在は、統合失調症患者を介護している親の介護負担感に関連する要因を明らかにし、親の介護負担感軽減のための看護支援を検討するため、親を対象に、患者の入院中および退院から3か月後の2時点における親の介護負担感についてのアンケート調査の実施を進めている。
また、研究者は本研究を通して、A県内で精神医療福祉にかかわる多職種と共同で研究会を発足し、統合失調症を含めた精神疾患についての知識や家族支援について、共同で講演会や勉強会を開催している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の計画では、平成24年度に統合失調症患者の入院中および、退院から3か月後の親の介護負担感に関連する要因について、アンケート調査を終了する予定であった。しかし、対象者数の確保、対象患者の入院期間の問題から現在も調査を継続している。

今後の研究の推進方策

平成25年度は、統合失調症患者の入院中、および退院から3か月後の親の介護負担感に関連する要因についてのアンケート調査を継続して行う。それに加え、A県内精神科病棟看護師長を対象にフォーカスグループインタビューを実施し、看護支援プログラムの提案を行う。
平成26年度~27年度は、A大学附属病院精神科神経科入院中の統合失調症患者およびその親を対象に、看護支援プログラムを実施する介入群、介入しない対照群において、患者の入院中および退院から3か月後の2時点で親の介護負担感をアンケート調査にて評価し、看護支援プログラムの評価を実施する。

次年度の研究費の使用計画

消耗品費として、アンケート調査を実施するための文具費および印刷費が必要である。また、謝金・その他として、看護支援プログラムの提案を行うため、A県内精神科病棟で働く看護師長を対象にフォーカスグループインタビューを実施するため、会議費が必要である。旅費として、研究成果の発表および研究領域の情報収集を行うため、国内学会への参加を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 統合失調症患者の家族が抱える介護負担2013

    • 著者名/発表者名
      川口めぐみ
    • 雑誌名

      第43回日本看護学会論文集 地域看護

      巻: 1 ページ: 51-54

    • 査読あり
  • [学会発表] 統合失調症患者の生活の場の変化によって家族が経験する介護負担

    • 著者名/発表者名
      川口 めぐみ
    • 学会等名
      日本看護学会 地域看護
    • 発表場所
      岐阜

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公開日: 2014-07-24  

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