研究課題/領域番号 |
24792542
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
川口 めぐみ 福井大学, 医学部, 講師 (40554556)
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キーワード | 統合失調症患者 / 親 / 介護負担感 |
研究概要 |
本年度は、統合失調症患者を介護している親の介護負担感を明らかにするため、昨年度に作成した質問用紙を使用し、患者の入院中および退院後を追跡したアンケート調査を進めている。 退院後のアンケート調査の実施時期について、研究計画当初は、統合失調症患者の入院中および退院3か月後の2時点でのアンケート調査を予定していた。しかし、本研究の前調査として、昨年度実施した、統合失調症患者を介護している親の介護負担感の実態を明らかにしたインタビュー調査の結果、統合失調症患者を介護している親は、患者の退院に伴って、患者の生活の場が自宅へと変化した直後に、親は新たな介護負担を経験していた。また、追加で文献検討を行い、退院1年未満で統合失調症患者の再発が3割を超えていることが明らかとなっていた。 これらのことから、本年度、計画の修正を行い、アンケート調査の時期を患者の入院中および退院1か月後、退院12か月後の3時点とした。調査期間の延長と調査回数を増加した経緯から、現在もアンケート調査を実施している。 本年度は、終了したアンケート結果について、横断的に分析を行い、35th International Association for Human Caring Conferenceでの発表が決定している。また、昨年度に行ったインタビュー調査の結果の一部を、第17回心理教育・家族教室ネットワーク研究集会において発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定では、統合失調症患者を介護している親の介護負担感に関するアンケート調査の実施時期を、患者の入院中および退院3か月後と計画していた。しかし、昨年度実施した、統合失調症患者を介護している親の介護負担感の実態を明らかにしたインタビュー調査の結果、および先行研究から、調査時期を患者の入院中および退院1か月後、退院12か月後に変更したことから、現在もアンケート調査を実施している。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、統合失調症患者を介護している親の介護負担感の変化とそれに関連する要因を明らかにするための、アンケート調査を継続して実施する。 また、アンケート調査後には、その結果から親の介護負担感軽減のための看護支援プログラム(案)を構築する。その後、看護師へ構築された支援プログラムを提案し、グループインタビュー調査により、支援プログラムの修正を実施し、看護支援プログラムを構築する。 平成27年度は、看護支援プログラムの介入調査を実施し、プログラムの評価・修正を実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
本年度、計画の修正を実施し、アンケート調査の実施時期を変更したことにより、当初の計画で本年度に予定していた、看護職を対象としたグループインタビューが実施できなかったことから、次年度使用額が発生した。 来年度は、現在進めているアンケート調査を継続実施する。また、アンケート調査終了後に、当初から予定していた、看護職を対象としたフォーカスグループインタビューを行い、看護支援プログラム(案)の作成を行う。
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