ピアサポートプログラム前後で、特性不安、状態不安ともに平均値が減少し、グループインタビューの結果、自己の理解やセルフケアといった個人のエンパワーメントが見られたとともに、同じ生活上の困難を抱える者同士で関わり合うことで相互理解が進み、次第に集団としての一体感が醸成され、グループのエンパワーメントに繋がっていった。 ピアサポートを有効に機能させていくために、ロールモデルに触れられるよう様々な回復段階にある参加者によりグループを構成することや、ピアサポートの意義や効果を理解したファシリテーターを育成すること、定期的にピアサポートが適切に行われているか評価し改善していくことが必要であると言える。
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