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2013 年度 実施状況報告書

保健・医療・福祉・教育職の発達障害児の判断基準の解明と連携支援システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 24792559
研究機関横浜市立大学

研究代表者

大河内 彩子(井出彩子)  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (70533074)

研究期間 (年度) 2013-02-01 – 2015-03-31
キーワード気になる子ども / 発達障害 / 概念分析 / ハイブリッドモデル / 多職種連携
研究実績の概要

「気になる子ども」評価尺度開発の前段階として、ハイブリッドモデルに基づく概念分析に取り組んだ。保健・医療・福祉・教育分野の既存文献のレビューとインタビューを行い、「気になる子ども」が発達障害のグレーゾーンや診断閾下と言われる子どもを連続的に含むこと、現在の乳幼児健診システムでは見逃されることもあり保育教育現場での対応が課題になっていること、乳幼児健診の見直しを含めた地域保健システムの再構築が必要であることを明らかにした。

1) 大河内彩子,田高悦子:「気になる子ども」の概念分析-保健・医療・保育・教育職の認識-,横浜看護学雑誌,6(1):1-6,2014.<査読有>
2) 大河内彩子,田髙 悦子:「気になる子ども」に関する保健・医療職と保育・教育職の認識上の差異と共通項の検討, 日本公衆衛生雑誌, 60(10)特別付録: 382, 2013. <査読有>
3) 大河内彩子,田髙 悦子:保健・医療・保育・教育職の「子ども観」に関する概念分析―効果的な連携に向けて―, 第2 回日本公衆衛生看護学会学術集会講演集:190, 2014. <査読有>

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ハイブリッドモデルの概念分析を通して、保健・医療・福祉・教育の各専門職が就学以前の子どもと関わるときに「気になる」とはどのようなことを意味するのか、明らかにすることができた。各専門職が「気になる子ども」を見出す視点の内容や職種ごとの相違点、発達障害児との関連についての認識などを詳細に検討した。これらの研究成果から、インタビュー調査に向けての理論的基盤を得た。さらに、上記成果に基づき、インタビューガイドを作成し、横浜市の保健師および保育士にエキスパートインタビューを行った。
これらの成果から、おおむね順調に進展していると考える。

今後の研究の推進方策

「気になる子ども」の健康を支えるエキスパートにインタビューを行い、得られたインタビューデータを分析する。分析にはCorbin and StraussのConstant comparison analysisを用いる。得られた結果については、国内外の学会発表および学術誌への投稿を通して、広く公表する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 「気になる子ども」の概念分析-保健・医療・保育・教育職の認識-2013

    • 著者名/発表者名
      大河内彩子,田高悦子
    • 雑誌名

      横浜看護学雑誌

      巻: 6(1) ページ: 1-6

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 保健・医療・保育・教育職の「子ども観」に関する概念分析―効果的な連携に向けて―2014

    • 著者名/発表者名
      大河内彩子,田髙悦子
    • 学会等名
      第2回日本公衆衛生看護学会
    • 発表場所
      国際医療福祉大学小田原保健医療学部(神奈川県)
    • 年月日
      2014-01-12 – 2014-01-13
  • [学会発表] 「気になる子ども」に関する保健・医療職と保育・教育職の認識上の差異と共2013

    • 著者名/発表者名
      大河内彩子,田髙悦子
    • 学会等名
      第72回日本公衆衛生学会総会
    • 発表場所
      三重県総合文化センター(三重県)
    • 年月日
      2013-10-23 – 2013-10-24

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公開日: 2016-05-27  

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