発達障害児との関連が指摘される「気になる子ども」の定義について、ハイブリッドモデルによる概念分析から明らかにした。文献検討での作業的定義の選定、保健師・保育士への半構造化面接による定義の精緻化、実践での有用性の検討からなる。 作業的定義は、発達障害の可能性や親の虐待により特別支援を必要とする子どもである。次に、伸びていける子ども、親支援の必要な子ども、問題がわかりにくい子ども、新しいタイプの子どもという定義も加わった。これらから、当該概念は発達障害児および周辺児の支援ニーズを捉えるのに有用であると示された。今後、診断閾値以下の子どもを支援の土俵に載せるためのスクリーニング尺度開発が必要である。
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