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2012 年度 実施状況報告書

限界集落で暮らし続ける独居高齢者の強さとその意味

研究課題

研究課題/領域番号 24792578
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

村上 佳栄子  京都府立医科大学, 医学部, 助教 (30584867)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード限界集落 / 独居高齢者 / 生きがい / 永住希望 / エンパワーメント / 地域への愛着
研究概要

本研究は、限界集落で暮らし続ける独居高齢者の強さに関する要因に着目し、その意味を検討することを目的とする。その要因を明らかにすることで独居高齢者が生活を持続する可能性を追求することができる。
現在、社会問題として人口減少社会を迎え、少子化、核家族化による3世代家族の減少や高齢者の孤立化、過疎問題が指摘されている。その中でも、離島や中山間地域では集落の社会的共同生活の維持が困難な状況として限界集落問題に直面している。そういった厳しい環境にも関わらず限界集落で生活する独居高齢者は、地域への愛着を持ちながら集落で最期まで自分らしく生活し続けたい思いが強い。地域への愛着、独居高齢者の生活実態、心境とともに永住願望に関連する社会資源を明らかにし、心身ともに充実した暮らしへの支援の方向性を模索する。今後、独居高齢者が限界集落で身体的・精神的・社会的に独居生活が難しくなっていく課題へ直面した場合、段階的なサポートを検討することができる。限界集落で暮らし続ける思いに関連する要因を追求することは、生活を持続するための支援への強化・介入の方向性が見いだせる。
研究の実施状況として、まず予備調査を行い、対象集落と対象者の選定、さらに地区踏査を実施した。また、行政職員、自治会長より聴き取り調査をし、集落の現状や実態を把握することができた。その後、インタビューに同意を得られた限界集落で生活している3集落の独居高齢者を対象に半構成的インタビューを実施した。得られたデータにおいては、逐語録を作成中である。今後、得られた要因を統合し、限界集落における要因を更に構造化していくことに発展させ、新たな示唆を得るものとする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現段階において、予備調査及びインタビュー調査によるデータ収集を終えている。
インタビューの内容を逐語録に作成中である。
今後データ分析を実施し、考察検討への段階となる。
おおむね順調に計画通りの進展である。

今後の研究の推進方策

今後インタビュー調査の分析を重ね、サブカテゴリーを統合しカテゴリーを抽出していく。
また地区踏査で得られた情報を整理し、考察に関連づける。
その後、限界集落の独居高齢者を支える関連要因を明確にし、今後のサポートの在り方の方向について考察を重ねていく予定である。

次年度の研究費の使用計画

研究成果をまとめ、日本公衆衛生学会並びに関連学会や研究会にて発表する。
また対象者、市へのフィードバックの報告に係る経費とする。
研究概要の報告書を作成に関するもの、報告に係る諸費用とする予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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