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2013 年度 実施状況報告書

要介護高齢者を支える同居家族の日中留守にすることによる心情

研究課題

研究課題/領域番号 24792580
研究機関大阪府立大学

研究代表者

深山 華織  大阪府立大学, 看護学部, 助教 (40613782)

キーワード家族支援 / 要介護高齢者 / 訪問看護
研究概要

近年,わが国では少子高齢化や核家族化に伴う世帯構造の変化が生じており,要介護者のいる世帯の家族の介護力は弱く,脆弱な家族形態の世帯が増える傾向にある.要介護者と同居している主介護者は,男女ともに50~60歳代が最も多く,約半数が仕事を継続している.そこで本研究では,要介護高齢者を支える同居家族の日中留守にすることによる心情を明らかにし,要介護高齢者とその家族の双方の生活への支援の在り方を検討することを目的に遂行している.
本研究において今年度実施した成果としては,平成24年度の対象者に実施したインタビューを行い得られたデータを逐語録にし,分析を行った.分析の結果,
①対象者はすべて女性であり,日中独居高齢者がひとりで過ごすことによって起こり得る問題を予測し心配をしている.
②しかし,女性介護者は予測される問題ができるだけ起こらないように準備したり,問題が起こったときに職場へ相談しやすい環境を整えたりと仕事と介護の両立をするためのセルフマネジメントを行うことで安心感を得ていた.
以上のことから,介護者が仕事と介護の両立のためのセルフマネジメントがうまく行われることで,要介護高齢者との安心した生活が維持できると考える.しかし,男性介護者は心身の健康に対する主観的健康感が低く,睡眠やストレス知覚について問題を抱えており,回避型コーピングをとらない傾向にあるため,就労しながら介護を行っている男性のセルフマネジメントについても着目していく必要があると考える.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究は平成25年度で終えている予定であった.しかし,データ収集に時間を要している.
理由として,本研究は就業している要介護高齢者の家族を対象に面接調査を行うものであるが,対象者の心身の負担を避け就業以外の日程において面接調査を行う必要があり,調整に時間を要している.

今後の研究の推進方策

今後本研究において,以下の計画ですすめていく.
①研究対象者への面接面接調査を進めながら,同時に逐語録の作成,分析を進めていく.②データの分析においては,研究の信頼性・妥当性を高めるため,在宅看護学分野や質的研究の研究者からスーパーバイズを受ける.③本研究において得られた成果について,学会や学会誌投稿にて発表し,広く意見・評価を得る.

次年度の研究費の使用計画

研究対象者への面接調査が当初の計画から遅れているため
研究対象者への面接調査に伴う旅費やデータ分析等に伴う消耗品・関連図書の購入,研究成果発表に伴う諸経費に使用する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 在宅高齢者の認知機能低下予防教室への経年参加による認知機能の変化2013

    • 著者名/発表者名
      中村裕美子,深山華織
    • 学会等名
      第72回日本公衆衛生学会総会
    • 発表場所
      三重県
    • 年月日
      20131023-20131025

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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