研究課題/領域番号 |
24792587
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研究機関 | 福岡県立大学 |
研究代表者 |
浅井 初 福岡県立大学, 看護学部, 助教 (80612952)
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キーワード | 精神看護 / 外来看護 / 臨床判断 |
研究概要 |
精神科外来の診療待ちの患者で、看護師が、「何か変」と感じ、早期に何らかの看護が必要かどうかの臨床判断を形成するプロセスを明らかにし、精神科外来看護師のケアの質向上やモチベーションアップにつながることを検討することを目的として、研究に取り組んだ。 今年度は、データに信頼性を、より持たせるため、面接調査の対象者を増やした。F県内の2病院の精神科病院に研究協力依頼をし、必要時、病院の倫理審査委員会にも提出した。研究対象者の選択については、管理者からの推薦後、再度研究者からの説明、同意を得られたあとに研究協力してもらった。面接調査時の内容は研究対象者の了解を得て、ICレコーダーに録音、録音の了解が得られない場合は、対象者の発言内容をメモに記載した。 その結果、研究依頼をした2病院の精神科外来看護師4名を対象として、半構成的面接調査を行った。面接時間は昨年度同様、1人40分~1時間程度であった。面接前には、管理者からの外来受診状況、外来看護の仕事内容等も把握した。 昨年度の面接協力者を合計すると4病院、8名の精神科看護師に半構成的面接調査を行うことができた。 「何か変」と感じるきっかけとなるものとして、患者の表情、行動、家族からの情報だけでなく、患者が言語化した場合は、前もった情報がなくとも言葉の中にある重要なフレーズをキャッチしていることがわかった。その上で、その言葉を活用しながら、患者に寄り添い、介入すべき事柄をしぼっていた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
補助事業期間延長承諾申請書にて研究再開後の実施計画を提出している。8名に面接調査を行うことができ、データー入力もすることができた。
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今後の研究の推進方策 |
仕事復帰時より、研究も再開し、精神医療の進歩や改訂されている精神保健福祉法等もあるため、再度、文献検索、検討を行い、分析を洗練する予定とする。
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次年度の研究費の使用計画 |
妊娠により参加できない学会があるとともに、産前産後の休暇又は育児休業による中断により、本年度に予定していた予算を使用することができないものが発生した。 平成27年度に研究を再開する予定。文献取り寄せ代金、本購入金、データ分析のためのパソコン関係の物品費、学会の交通費等で使用する予定である。
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