研究課題/領域番号 |
24792591
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
齋藤 尚子 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 助教 (90621730)
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キーワード | 市町村保健師 / 職場環境 / 健康職場 / 社会とのつながり |
研究概要 |
本研究では、市町村保健師の精神的健康度を良好にし、仕事意欲を高めるために、職場としてどのような方策を行うことが有効であるかを検討することを目的としている。特に、先行研究において市町村保健師の精神的健康と仕事意欲に関連があった「社会とのつながり」に焦点をあてた方策について検討している。 当該年度の研究実施計画は、①文献検討および市町村保健師へのインタビュー調査により、市町村保健師が「社会とのつながり」を感じる状況を明らかにすること、②文献検討およびインタビュー結果を検証するために全国の市町村保健師を対象に質問紙調査を実施すること、の2点を予定していた。 ①については、文献検討により行政保健師が「社会とのつながり」を感じる状況を整理し、その結果を日本公衆衛生看護学会において発表した。行政保健師が「社会とのつながり」を感じる状況には、保健師の支援に対する住民からの反応や客観的データに基づく評価、関連職種からの理解等があった。文献検討での結果は、市町村保健師にインタビューを行い、内容の再検討、追加・修正を行った。 ②については、質問紙案を作成し、現在は市町村保健師へのプレテスト等により追加・修正を実施しているところである。また、調査の実施に際し倫理的に問題がないかを、研究者が所属する機関の倫理審査委員会に申請し、結果を待っている状態である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
文献検討での結果を学会で発表することにより、関連する研究者の意見を頂くことができ、それを取り入れることでより実際の状況に合わせた質問紙を作成できると考えていた。しかし、研究の進行と学会の開催スケジュールが上手く調整できなかった。また、倫理審査に要する時間も当初の予想以上にかかってしまった。 上記の理由によりやや遅れてはいるが、現在は質問紙案の作成を終えており、倫理審査の結果が発表され次第、調査依頼を行うことができると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
質問紙案を用いて市町村保健師へのプレテストを実施し、質問紙を最終的に完成させる。また、倫理審査で承認され次第、自治体宛に調査依頼を行い、保健師への調査を実施する。上半期で調査を実施し、下半期は調査結果の集計や考察を行い、研究結果をまとめる予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究の進行がやや遅れており、当該年度に実施予定であった質問紙調査が実施できなかった。このため、質問紙調査実施に伴って発生する調査票印刷費や調査票郵送費、集計に使用する統計ソフト購入費の支出が発生しなかった。 次年度は質問紙調査を実施する予定であり、調査票の印刷や郵送、集計に使用する統計ソフトを購入する。また、調査結果をまとめて報告書を作成する予定であり、その作成費用としても使用する。
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