本研究は、市町村保健師の精神的健康度を良好にし、かつ仕事意欲を高める要因について、「社会とのつながり」の観点から明らかにすることを目的とした。「社会とのつながり」とは「自分の仕事は社会的に意義がある」と感じている状態である。 市町村保健師は、住民への直接的支援や住民からの肯定的な評価といった住民への関わりに付随する場面で「社会とのつながり」を感じており、この状態であることが仕事意欲と関連していた。これらより、業務を整理し活動時間を確保することや、保健活動の可視化、保健活動について共有できる場の設定が必要である。
|