厚生労働省「精神障害者アウトリーチ推進事業(2011-2013年度)」を受託した機関に設置された精神科多職種アウトリーチチームの一員として雇用されたピアスタッフのうち、研究協力の得られた9名に対して半構造的面接を実施し、主観的体験に焦点を当てた質的記述的分析を行った。多職種チームの一員としてアウトリーチを実践したピアスタッフは、多職種チームにおけるピアスタッフとしての専門性や、自分自身がサービス利用者でありかつ支援スタッフでもあるという複雑な立場に対して悩み、不安を感じながらも、サービス利用者がリカバリーしていく姿を通して様々な達成感を抱き、自分自身もまたリカバリーしていることを実感していた。
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