本研究は、地域医療福祉職と協働で実施する、病棟看護師を対象とした退院支援教育プログラムを作成・実施し、①病棟看護師の退院支援実践自己評価尺度(以下DPWN)得点の変化、②平均在院日数、退院支援に関わる加算取得数によりプログラムの効果を評価した。便宜的サンプリングにより、介入群12病院2726名、対照群9病院1975名のデータを分析した。介入群において、DPWNの下位尺度「多職種連携による療養指導」得点の有意な上昇と在院日数の有意な短縮がみとめられた。教育プログラムの効果として、病棟看護師の退院支援に関する意識向上や在院日数の短縮が示唆された。
|