研究課題/領域番号 |
24792596
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研究機関 | 東京医療保健大学 |
研究代表者 |
佐藤 潤 東京医療保健大学, 看護学部, 講師 (30448881)
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キーワード | 保健指導 / テーラーメイド / コンジョイント分析 |
研究概要 |
本研究の目的は,集団指導でありながら個別指導のように対象者の個別性を考慮したテーラーメード型の集団指導の効果について検討することである。集団指導にテーラーメードの概念を加える手法として,本研究ではマーケティングリサーチの分野で消費者の選好を調査するのに使用されているコンジョイント分析を用いることである。 平成25年度の主な実施内容は研究実施施設の選定・調整であったが,現時点では研究実施施設は確定できていない。そのため,平成24年度以降に実施予定だった介入についても実施できていない。そこで平成25年度は,本研究の分析手法の特徴であるコンジョイント分析を用いた研究手法について,文献検討や調査方法の調整,予備調査を行った。 コンジョイント分析は,全ての属性をと水準の組み合わせから,直行法を用いて10数種類のプロファイルを提示して回答を求める研究手法である。そのため,ある程度の回答数が必要になる。今回コンジョイント分析の予備調査を実施した結果,5属性(水準は各々2~3)で18種類のプロファイルを作成した場合,97名の回答者でもコンジョイント分析が実施可能であった。 平成26年度は,研究の最終年にあたるため,早急に介入施設を確定し,予定していた介入を実施していきたいと考える。万一,介入施設確保が困難だった場合は,当初の計画にあったように,コンジョイント分析を用いて,その結果をどの程度テーラーメード型の集団保健指導に反映させることが可能かの検討および,コンジョイント分析の結果から作成したテーラーメード型の集団保健指導が個々人の選好とどの程度合致するのかの検討していくことを考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
現時点で研究協力施設が確保できていないため,研究の達成度は遅れている。早急に研究協力施設を確保することが必要である。場合によっては,研究デザインの変更も考慮に入れつつ,研究の遂行をしていきたいと考える。また,介入施設確保が困難だった場合は,当初の計画にあったように,コンジョイント分析を用いて,その結果をどの程度テーラーメード型の集団保健指導に反映させることが可能かの検討および,コンジョイント分析の結果から作成したテーラーメード型の集団保健指導が個々人の選好とどの程度合致するのかの検討していくことを考えている。
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今後の研究の推進方策 |
研究協力施設を昨年に引き続き打診している状況ではあるが状況は昨年から変わっていない。学会等でPRをして研究協力施設が確保できるようにしていくことが必要だと考える。また,他の研究者からの紹介等も積極的に受け入れていくこと,場合によっては若干の研究デザインの変更も考えていく必要がある。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究協力施設が確定できなかったため,当初予定していた介入ができておらず,使用額に変更が生じた。 研究協力施設への交通費を使用予定である。また,研究協力施設における人件費・謝礼が発生する可能性もある。その他,介入に必要な物品(現在までに一部購入済)が追加で発生することも考えられる。なお,必要な物品については,研究協力施設の産業医等と協議の上決定する見込みである。
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