認知症高齢者への漸進的筋弛緩法の介入による影響を調査した。対象者は37名であり、介入群と対照群に割り当てた。介入群には漸進的筋弛緩法を15分間、3ヶ月間実施した。 介入群は対照群と比較して、周辺症状の評価指標であるNPI-NHが有意に低下していた。特に、興奮と不安においては低下がみられた。更に、無関心と易刺激性においては、2群間の比較において有意差がみられた。認知症高齢者への漸進的筋弛緩法による影響としては、BPSDを改善する傾向にあることがわかった。中でも、興奮や不安において介入による影響を受けやすい可能性がある。また、無関心や易刺激性においても低下しやすい可能性がある。
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