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2013 年度 実施状況報告書

若年成人女性の痩せおよび体重減少が血中栄養指標に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24792599
研究機関椙山女学園大学

研究代表者

西田 友子  椙山女学園大学, 看護学部, 講師 (70621762)

キーワード女性 / やせ / 体重変動 / 低栄養
研究概要

本研究は若年成人女性の体重変動と栄養評価指標とを3年間追跡調査し、体重変動による栄養評価指標への影響を明らかにすることを目的としている。平成25年度は3年調査のうちの2年目にあたる。対象は調査協力自治体が実施する39歳以下対象の健康診断を受診した女性である。第1回調査の協力者に今年度の調査について案内を送り、調査への協力を依頼した。調査内容は、健康診断で実施する血液検査に、アルブミン、プレアルブミン、リンパ球数などの栄養評価指標を追加した。また、アンケートにより、体型認識や、やせ願望、食事抑制の程度などを調査した。調査の結果、平成25年時点でBMI18.5㎏/m2未満のやせ女性は22.3%であり、さらに低体重であるBMI17.5㎏/m2未満は10.7%であった。栄養評価指標と体型との比較では、昨年同様に、やせ女性ほどプレアルブミンおよびリンパ球数で栄養基準値以下の割合が高かった。1年間での体重変動を算出し、1㎏以上の変動で減少、変動なし、増加の3群に分けたところ、減少群は25.7%、変動なし45.9%、増加群は28.1%で、最も減少した女性では-4.9㎏の変化がみられた。現在の体型を考慮した体重変動と栄養評価指標との比較では、変動なし群増加群では体型による栄養指標に差はなく、体重減少群のみでやせ女性での栄養指標の低値がみられた。今後さらにデータを解析し、やせ女性の栄養状態を明らかにしていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成24年10月に協力自治体の健康診断にあわせて第1回調査を実施し、平成25年10月には前年度と同様の内容で第2回調査を実施しており、3年間の追跡調査として2回の調査を計画通りに完了している。

今後の研究の推進方策

調査を予定している市の健康診断は、前年度と同様の会場で平成26年10月に3日間にわたって行われる。平成26年度の調査実施内容は、昨年度と同様の内容を予定している。8月に前年度対象者に今年度調査の案内を郵送し、10月の健診当日に、女性から紙面で平成26年度調査の協力同意をとり、追加血液検査とアンケートを実施する。平成27年3月には調査結果を市に報告する。

次年度の研究費の使用計画

調査自治体の協力により、調査用紙等配布物を自治体から対象者に配布してもらえたため、予定していた郵送費が不要になった。また、調査協力人数が予定より少なかったため、追加の血液検査費用が予定より掛からなかった。
3年間調査の最終年度となり、3年間分のデータの整理および連結等に多くの作業が必要となるため、作業員を雇い人件費・謝金に使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 成人女性の鉄栄養不足と生活習慣との関連

    • 著者名/発表者名
      西田友子
    • 学会等名
      東海公衆衛生学会
    • 発表場所
      静岡県掛川市徳育保健センター
  • [学会発表] 成人女性の自覚症状や生活習慣とフェリチンとの関連

    • 著者名/発表者名
      西田友子
    • 学会等名
      日本公衆衛生学会
    • 発表場所
      三重県総合文化センター

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公開日: 2015-05-28  

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