研究課題/領域番号 |
24792603
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 福山平成大学 |
研究代表者 |
林田 馨(篠原馨) 福山平成大学, 看護学部, 講師 (10379688)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 子どもの虐待予防 / 親支援ボランティア |
研究概要 |
平成24年度は、先駆的な子どもへのメンタルヘルス対策を実施しているオーストラリアクイーンズランド州の地域保健施設の視察、専門家との意見交換等の機会を得ることができた。また、TriplePプログラムの創始者であるマットサンダース教授から前向き子育てプログラムの実際や、プログラムを運営する上での問題を聞くことができた。ペアレンティングプログラムを実施することのメリットとして、母親は、育児不安やストレスの減少、子どもを叱ったり感情的になることの減少、家族関係の改善などがある。子どもは、心配や不安の減少、問題行動の減少、虐待のリスクの減少などの効果がみられる。また、プログラムの問題点として、TriplePプログラムを実践し子育てに対する地域社会の意識は向上しているが、実際にはクイーンズランド州の子育て中の親の約10%程度しか参加しておらず、プログラムに参加することへの偏見や、父親の参加が困難であるとのことであった。プログラムの参加者を増やし、マルトリートメント(不適切な養育)の予防や虐待の防止を支援するためのポピュレーションアプローチの必要性を感じた。 また、障害のある子どもを持つ親へのペアレンティングプログラムを学ぶ機会を得た。このプログラムは、一般的な行動と発達の問題に対処する親の力量を増進すること、強制的な子育ての方法や体罰の使用を減らすこと、子育てに対する親のストレスを軽減すること等を目的としており、今後、このプログラムの子どもの発達を促す技術や問題行動を減らす技術等の内容について分析、検討していきたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成24年度は、不適切な養育状況を改善する関わりの内容を明らかにするための面接調査を予定していたが、面接対象者との面談の調整がつかなかった。したがって、面接調査については平成25年度に実施する。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、子育て支援に関わる者を対象に面接調査を実施し、不適切な養育状況を改善する関わりの内容を抽出していく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
面接調査を実施するための出張費や、面接の内容を録音するためのICレコーダーの購入、SPSS統計解析ソフト等に使用する予定である。
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