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2013 年度 実施状況報告書

訪問看護師の入浴援助に関する臨床判断の実態

研究課題

研究課題/領域番号 24792610
研究機関新見公立大学

研究代表者

山本 智恵子  新見公立大学, 看護学部, 助教 (60591576)

キーワード臨床判断 / 入浴 / 訪問看護
研究概要

本研究は、訪問看護師が行う入浴援助において、入浴可能と判断している根拠の実態を明らかにし、訪問看護での入浴援助における指針(ガイドライン)を作成するための示唆を得ることを目的としている。初年度は、訪問看護師の入浴援助における臨床判断の内容
およびプロセスを明らかにすることを目標とし、訪問看護での経験が1~5年未満で入浴援助経験のある訪問看護師を対象に半構成的面接を実施した。訪問看護師の臨床判断は、日常生活が療養者・家族で行われるという在宅の特質から、療養者の心身の状態が変化しな
がらも、いつもの生活が可能な状態に復するという「常態化」を基盤にして、入浴の判断根拠が導き出されていた。また、療養者の入浴に対する希望や介護者の気質や介護力などが入浴援助における臨床判断に大きな影響を与えていた。訪問看護師以前の看護師経験にも影響を受けており、訪問看護での経験知だけでなく、看護師としての経験知や倫理観が常に臨床判断に影響していた。これらの結果を平成25年度に学会発表した。さらに以前、訪問看護師の経験が5年以上の熟練訪問看護師を対象に実施した入浴援助における臨床判断内容についての質的帰納的研究の結果と、本研究の1~5年未満の訪問看護での経験をもつ看護師の判断内容を研究協力者と比較した。その結果、経験年数の違いがあっても、入浴可否判断するための臨床判断内容は同じものであった。このことから、熟練訪問看護師の入浴援助における臨床判断の内容を盛り込んだ質問紙調査項目を検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

平成25年度には、予備調査および本調査を実施する予定であった。
調査票の項目を検討しているが、検討にあったって、面接調査を追加で実施する等の必要があった。また、新たに研究協力者に訪問看護の実践をしている方に依頼し、承諾を得ることができたため、さらに調査項目検討に時間をかけている。

今後の研究の推進方策

本年度が最終年度である。予備調査および本調査を早期に実施し、研究成果をまとめる予定である。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度には、予備調査および本調査を実施する予定であった。
調査票の項目を検討しているが、検討にあったって、面接調査を追加で実施する等の必要があった。また、新たに研究協力者に訪問看護の実践をしている方に依頼し、承諾を得ることができたため、さらに調査項目検討に時間かけている。そのため、調査時期が遅れており、質問紙調査にかかる金額が使用できていない。
平成25年に予定していた質問紙調査が実施できていないため、研究費が使用できていない。そのため、次年度使用額が生じている。平成26年度中には、予定している調査および分析を実施する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 訪問看護師の入浴可否決定に影響する要因2013

    • 著者名/発表者名
      山本智恵子
    • 学会等名
      日本看護科学学会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      20131206-20131207

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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