研究課題
地域をアセスメントし、地域に対して働きかけを行うことは、地域看護実践のプロセスとして重要である。本研究課題の目的は、居住地域レベルの近隣環境要因が、高齢者個人の健康指標に及ぼす影響を検討し、地域住民の健康を増進するために地域のどの部分に働きかけていくことが有効であるか、地域看護実勢の方策を探ることである。平成26年度は、フォローアップ調査を行った。630名より協力が得られ、そのうち健診会場まで来場した者が503名、自宅に訪問して健診した者が3名、その他は会場への来場はなく、アンケートのみに回答した者であった。健診会場では、主観的健康感、うち、日常生活自立度などの他に、認知機能検査、体力機能、血液データなどを収集している。収集したデータは、ベースラインデータと突合し、分析可能な状態にした。申請者が行った分析では、居住地域の凝集性(neighborhood cohesion)が高いほど、ストレスが抑うつ状態に及ぼす影響を緩和する、すなわちストレス緩衝効果があることが示された。
2: おおむね順調に進展している
3年目のフォローアップ調査を行い、データ収集は完了した。今後、対象者への成果の還元などを実施していく必要がある。
フォローアップ調査では、多くの参加者から協力が得られた。本研究の研究期間終了後も、本コホートは継続していくため、丁寧に結果の還元を実施し、今後もより多くの対象者に協力をいただけるように尽力していく必要がある。
3年目に実施する予定であったデータ収集は完了したものの、銃弾データ解析および対象者への結果還元まで十分に実施できなかった。
次年度において、結果還元を行うための解析と資料作成を実施する予定である。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 7件、 謝辞記載あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)
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巻: 印刷中 ページ: 印刷中
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