研究課題/領域番号 |
24800005
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
江藤 幹 筑波大学, 体育系, 研究員 (60633948)
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研究期間 (年度) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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キーワード | 身体活動 / 食欲調整ホルモン / 減量 / 肥満 |
研究概要 |
運動は減量や体重管理の有効な手段のひとつとして用いられているが,運動介入をおこなっても,体重が期待値よりも減少しないケースが多く報告されている.その原因として,運動を取り入れたことで食事摂取量が増加する,エネルギーの代償反応が着目されている.一過性運動下における食事摂取量の変化は,食欲抑制ホルモンの関与で解明されつつある.しかし,中・長期的な運動介入と食事摂取量の変化を,食欲調整ホルモンの関与との関係に着目した検討は皆無である.そこで,本研究では,運動介入により期待値通りに体重減少を得られた群と得られなかった群に対象者を二分し,1)介入前の食欲調整ホルモンに群間差がみられるか,2)介入中の食欲調整ホルモンの変化に群間差がみられるかを検討し,運動介入と食欲調性ホルモンの関与について明らかにすることを目的としている. 運動介入は,週3回,1回90分で12週間とする.主運動としてウォーキングやジョギングなどの有酸素性運動とし,運動強度は中高強度(自覚的運動強度の12~14程度)とする.監視下以外の運動実践は,加速度計による記録だけでなく,対象者自身が記入する運動日誌も参照する.本研究の目的達成には,60名への運動介入が必要であり,初年度は実施計画の予定通り30名の運動介入を無事終えることができた.また,次年度には2回目の運動介入が控えており,その準備が滞りなく進められている.さらに,データ収集完了後には,データの分析および国内外において研究成果を発表・報告する予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は,特に滞りなく進めることができており,当初の計画通りの進捗状況である.特に,対象者の運動介入完遂率は9割強であり,申請者らの運動指導を始めとする介入の遂行経験を十分に発揮することができた.また,障害発生件数の少なさも特筆すべき成果であろう.次年度も同様に進められるよう,介入の準備が整いつつある.
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である25年度において,介入期間は5月~7月に設定しており,8月末までにデータ収集を終える予定である.その後,24年度に開催した介入データを合わせて秋頃には全データ分析を終える.その後,研究成果を国内外で発表・報告するための準備を整え,少なくとも25年度中に1回は発表の場を設ける予定である.また,研究発表や論文投稿に向けて,類似研究に詳しい研究者と交流の場を持ち,ディスカッションの機会を調整中である.
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