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2012 年度 実績報告書

ユーザによる触覚コンテンツの制作・配信・共有・鑑賞を支援するシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 24800009
研究機関熊本大学

研究代表者

中妻 啓  熊本大学, 自然科学研究科, 助教 (40635645)

研究期間 (年度) 2012-08-31 – 2014-03-31
キーワード触覚インタフェース / 触覚ディスプレイ / コンテンツ生成
研究概要

申請者は触覚技術がより多くのユーザからアクセス可能となることを目指し、触覚的表現を簡単に作成・共有する仕組みを提案している。その中で、本研究では運筆動作にに注目し手掌部上を指先でなぞる軌跡を採用した触覚コンテンツの生成手法とその共有のための枠組みを提案した。
研究の第一年度ではタッチスクリーンデバイスにより運筆動作を記録し、その軌跡(位置・時間)情報を画像フォーマットに保存することでTwitterをはじめとする既存のソーシャルメディアを介して拡散・共有する仕組みを考案・実装した。特殊な装置を必要とせず、スマートフォン等のすでに多くの人が利用するデバイスのみで、手のひらを指先でなぞるという触覚情報の記録と伝送を実現した。作成したシステムはウェブアプリケーションとして実装、公開した。ユーザはPC、スマートフォン、タブレット端末等、ポインティング入力機能を持つデバイスにより自由に触覚コンテンツを作成し公開することができる。
一方、作成した触覚コンテンツの提示装置としては振動子を2次元的に配置した簡易な触覚ディスプレイを製作した。コンテンツ生成・共有と同様に既存のデバイスのバイブレータ等を利用することを考えたが、ユーザが触覚コンテンツを鑑賞することを楽しむにはある程度の再現性が必要と考えたためである。このディスプレイにより、簡単な軌跡の触覚のみによる認識が可能であり、複雑な図形やパターンについても視覚情報を合わせて十分に鑑賞が可能であることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究第一年度で目標としていた触覚コンテンツの生成・共有システムを完成させた。また、振動子を複数並べた簡易な触覚ディスプレイによりユーザが作成したコンテンツを提示するシステムも作成した。

今後の研究の推進方策

作成した触覚コンテンツ生成・共有・鑑賞システムの評価実験を実施する。また、新たに提案する運筆動作をもとにした触覚コンテンツをテキストと組み合わせ触覚絵文字として利用することを着想したため、このためのシステム実装と評価も行っていく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [学会発表] 触覚コンテンツの制作及び共有支援システムの提案 ~第2報~2012

    • 著者名/発表者名
      中妻 啓, 星 貴之, 鳥越 一平
    • 学会等名
      第13回SICE SI部門講演会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      20121218-20121220
  • [備考] Haptic-Emoticon

    • URL

      http://www.mech.kumamoto-u.ac.jp/Info/lab/sensor/ja/research/haptic-emoticon/

  • [備考] Haptic-Emoticon

    • URL

      http://www.mech.kumamoto-u.ac.jp/Info/lab/sensor/research/haptic-emoticon/

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公開日: 2015-05-28  

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