研究課題
研究活動スタート支援
線虫の塩走性行動においては、感覚神経が検出する塩濃度の時間変化から、進行方向およびそれに垂直な方向への塩濃度の勾配を区別して、質的に異なるふたつの走性機構を使い分けていると考えられる。神経活動を正確かつ定量的に測定できる実験系を確立したところ、感覚神経においては濃度勾配の方向の情報が区別されていないことが示唆された。また数理モデルの解析から、濃度勾配の情報を明確に分離できなくなると塩走性行動に異常が生じることがわかった。これらの結果から、感覚神経より下流の神経ネットワークにおいて、濃度勾配の方向の情報が分離されていることが示唆された。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)
Bioinformatics
巻: (in press)
http://molecular-ethology.biochem.s.u-tokyo.ac.jp/IINO_lab_J.html