① 脊柱の抽出アルゴリズムの確立:脊柱の各椎骨について、その骨領域を医用CT画像から自動抽出するアルゴリズムを作成した。特に、1椎骨あたり5つの解剖学的ランドマーク点を自動検出し、これらを初期化に用いたマルチアトラス法により椎骨領域をそれぞれ同時に抽出する手法を開発した。 ② 脊柱骨転移の時間差分表示アルゴリズムの作成:同一患者の前回のCT画像および今回のCT画像について、差分をとることにより、骨転移領域を強調表示するアルゴリズムを作成した。 ③ がん骨転移症例の医用画像の収集とがん骨転移画像の教師画像データベースの構築:計35例の多発骨転移症例について、骨転移領域を3次元的に用手的に入力した画像データベースを作成した。 以上のように、悪性腫瘍(がん)患者のX線CT画像から骨転移病変のコンピュータ自動検出ソフトウェアを確立するための手法の開発、データベースの作成を計画通りに行った。
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