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2012 年度 実績報告書

体育の学習集団論の再構築に向けた研究方法モデルの開発と運用

研究課題

研究課題/領域番号 24800034
研究機関滋賀大学

研究代表者

加登本 仁  滋賀大学, 教育学部, 講師 (40634986)

研究期間 (年度) 2012-08-31 – 2014-03-31
キーワード文献研究の実施 / 研究協力者との協議 / 論文の掲載 / 学会発表の実施 / 論文の不採択 / 次年度に向けた協議
研究概要

平成24年度は,体育授業における学習集団の形成過程を分析するための研究方法について,加登本(2011)の研究で検討したY. Engestromの「活動システム」の理論を体育授業の解釈に援用し,実際に授業研究に適用できる研究方法モデルを開発すること、及び小学校のボール運動の授業を対象とした事例研究を行うことを通して,Y. Engestromが提唱する「活動システム」を援用した研究方法モデルの有効性を検討するとともに,ボール運動の授業における学習集団の形成に影響を与える要因を事例的に明らかにする予定であった。
上記の計画については、文献研究及び研究協力者との複数回にわたる協議を経て、概ね予定通り研究を行うことができた。また、成果の一部を日本体育学会で口頭発表するとともに、「初等教育カリキュラム研究」に投稿し、論文として掲載された。成果として、Engeströmの「活動システム」の理論を体育授業の解釈に援用することは、「技術認識を媒介とした学習集団の形成」を実証するための理論的枠組みとして有効であることや、「ルール」や「分業」、「共同体」といった概念による授業の解釈から、従来の学習集団論を拡張する視点を提出できる可能性が示唆された。しかし、研究成果の公表にあたり、学術雑誌への論文投稿を試みたが、不採択という結果であった。これについて、審査員より指摘のあった内容について改めて検討するとともに、平成25年度中の再投稿を試みる。
また平成24年度には、平成25年度に実施する予定である事例研究に向けて、研究協力者との打ち合わせを行うことができた。当初予定していた研究協力者は、他校種に転任するという想定外の事象が生じたので、新たに広島県の公立小学校教諭に研究協力を依頼することとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成24年度中に、学術雑誌への論文掲載を目指していたが、不採択という結果であったため、予定よりはやや遅れている。これについて、審査員より指摘のあった内容について改めて検討するとともに、平成25年度中の再投稿を試みる。
しかし、成果の一部を日本体育学会で口頭発表するとともに、「初等教育カリキュラム研究」に投稿し、紀要論文として公表することができた。また、平成25年度に予定している事例研究の実施に向けて、研究協力者との打ち合わせを行うことができた。

今後の研究の推進方策

平成24年度に着手し、現在も継続している文献研究の成果を、平成25年度の滋賀大学教育学部紀要に論文として公表する。
また、平成24年度に不採択となった事例研究の論文を修正し、再投稿を試みる。
そして、平成25年度に新たな事例研究を実施する。
事例研究の研究協力者について、当初予定した教師が転任等の都合により協力が困難となったが、新たな研究協力者を得ることができたため、研究計画の大きな変更なない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 体育の学習集団づくりにおける教師の指導性に関する一考察2013

    • 著者名/発表者名
      加登本仁
    • 雑誌名

      初等教育カリキュラム研究

      巻: 1 ページ: 59-68

  • [雑誌論文] 体育授業に関する小学校教師の力量形成についての調査研究2013

    • 著者名/発表者名
      加登本仁
    • 雑誌名

      滋賀大学教育学部紀要I教育科学

      巻: 62 ページ: 73-85

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公開日: 2014-07-24  

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