3次元(3D)スペックルトラッキング法が開発され、心臓全体の動きを一度に評価可能となったが、2次元(2D)心エコー法に比べて画質が劣るため、心筋ストレイン解析の際に再現性が低下する問題点が指摘されている。本研究は、動物実験により、3Dスペックルトラッキング法の虚血診断能と超音波造影剤併用3Dスペックルトラッキング法の実行可能性を評価した。その結果、2Dスペックルトラッキング法に比べ、超音波造影剤投与量30 ml/hおよび音圧-14 dBでの3Dスペックルトラッキング法を用いることで、心内膜の視認性は向上し、ストレイン波形の局所間ばらつきが低減し、精度よくトラッキング解析が可能であった。
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