通常の秘密分散における不正防止に関する研究においては、正当なシェアを観測した後に改ざんするシェアの値を決定する不正者に対して安全な4つの方式を提案した。方式は全て、同じ不正者特定を有する従来の方式と比較して最小のシェアサイズを実現している。また、従来存在しなかった、任意の有限体で安全性を保証する不正検知可能な秘密分散法の提案も行った。 シェア同士の演算により、秘密を復元することなく秘密に関する演算を行うd-multiplicative秘密分散法に関しては、不正成功確率が0となる方式が存在する条件を明らかにするとともに、閾値型、および一般のアクセス構造に対し、高確率で不正を検知する方式を提案した。
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