昨年度は,2種類のフローが両フローとも即時モデルとしてモデル化を行った.しかし,実ネットワークにおいて,狭帯域フローを音声通話,広帯域フローを動画を想定すると,広帯域フローは通信が開始されるまでに多少の時間待機できる可能性がある.本年度は,多少の待機を考慮した即時待時混合モデルを考察した.このモデルにおいて,協力ユーザの行動として,制御パラメータである閾値によって呼損となったユーザが狭帯域フローとしてリトライするのに加えて,待機しているユーザの中でランダムに待機を諦めたユーザのうち,狭帯域フローに変更してリトライするユーザを考慮した. この協力ユーザの行動を考慮した受付制御方式を待ち行列理論でモデル化し,数値計算によって昨年度提案した即時方式より,よりユーザ満足度を向上可能であることを示した.
|