肺癌疑いで気管支鏡検査目的で入院した患者を対象に呼気でIMS測定を行った中で確定診断が得られた腺癌37名、扁平上皮癌11名、小細胞癌10名、その他3名の計61名と健常者40名の呼気解析を解析ソフトVisualNOWを用いて解析をおこなった。105個のVOC peakが同定され、全肺癌患者の呼気と健常者の呼気を解析し、Decision treeを作る事によって肺癌の感度および得度が90%以上と向上した。特に腺癌ではn-DodecaneのVOC peakが有為にピークが上昇していた。また、各組織型(腺癌、扁平上皮癌、小細胞癌)で上昇するVOC peaksは異なっていることが確認されている。さらに上皮成長因子受容体(epidermal growth factor receptor: EGFR)陽性例と陰性例の腺癌のVOC peaksの比較を行った結果、EGFR陽性例ではn-DodecaneのVOC peakが有為に上昇していた。 次に気管支鏡下でのサンプリングの確立のためににガイドシースで気管支内腔でのサンプリングを数例行い、サンプリングが可能である事を確認した。
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