前年度、肺癌と健常者の呼気解析を解析ソフトVisual NOWを用いて解析し、Decision treeを併用して肺癌と健常者を感度および特異度約90%で分ける事ができることを確認し、海外で報告されていた結果の再現性が確認することができ、かつ上皮成長因子受容体(epidermal growth factor receptor: EGFR)遺伝子変異陽性例では陰性例と比較してn-DodecaneのVOC peakが上昇することが確認できた。 平成25年6月のBreath summitで結果を発表し現在、測定データの最終確認を行っており近日中に論文投稿予定である。 平成25年度計画していた、気管支鏡下で腫瘍がある側と腫瘍のない側でサンプリングに関しては、サンプリングを行うことはできたが、サンプリングする際に咽頭麻酔のキシロカインなどの影響を受けるため正しく解析することができなかった。現在、肺癌手術症例を対象に切除前後での呼気のVOC peakの変化を確認し、確認されているVOC peakが術後に変化があるかを確認する予定である。
|