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2013 年度 実績報告書

感覚支援型の運動イメージを用いた新しいイメージトレーニング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24800092
研究機関独立行政法人情報通信研究機構

研究代表者

水口 暢章  独立行政法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター 脳情報通信融合研究室, 研究員 (80635425)

研究期間 (年度) 2012-08-31 – 2014-03-31
キーワード運動制御 / fMRI / 脳活動
研究概要

平成24年度の実験で、被験者の運動イメージ能力と道具を持ったことによって生じた体性感覚入力の影響の関係を個人間で比較した結果、運動イメージが下手な被験者の方が体性感覚入力によるイメージの鮮明さの改善量が大きいことが明らかとなった。サルを用いた先行研究から、同一の被験者であっても、試行ごとに運動プログラムを作っていると考えられる脳活動がばらつくことが示されていることから平成25年度は、試行間の変動を生み出す神経機構を明らかにするために、被験者がよく学習した系列指タッピングを繰り返し行っている時に、その脳活動をfMRIにて計測した。被験者は15名であり、10秒間(1試行)に薬指-中指-小指-人差し指-薬指の系列をなるべく速く、かつ、正確に繰り返すように教示した。各被験者は150試行行った。パフォーマンスの評価は10秒間に何回正しい系列を押せたか(=成功数)とした。その結果、よく訓練した運動課題中であってもそのパフォーマンスだけでなく、脳活動もばらついていることが明らかとなった。具体的には、成功数が低い試行では前頭-頭頂領域の活動が高かった。つまり、前頭-頭頂領域の過活動が運動制御システムに干渉して運動プログラムにばらつきが生じると推察された。もし、前頭-頭頂領域の過活動を抑制することができれば、運動プログラムのバラツキが減少すると考えられるため、安定したパフォーマンスを常に発揮できる可能性が示された。これは、脳活動をモニターし制御することで、より効果的なトレーニングを行える可能性を示すものである。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Modulation of corticospinal excitability dependent upon imagined force level2013

    • 著者名/発表者名
      Mizuguchi N, Umehara I, Nakata H, Kanosue K.
    • 雑誌名

      Experimental Brain Research

      巻: 230 ページ: 243-249

    • DOI

      10.1007/s00221-013-3649-3

    • 査読あり
  • [学会発表] Variability of skillful motor performance is stemmed from variability of neuronal activity in wider range of brain regions recruited during motor execution2013

    • 著者名/発表者名
      Mizuguchi N, Uehara S, Hirose S, Yamamoto S, Naito E
    • 学会等名
      Society for Neuroscience
    • 発表場所
      アメリカ、カリフォルニア州、san diego convention center
    • 年月日
      20131109-20131113
  • [学会発表] 運動パフォーマンスのバラツキを生み出す神経機構2013

    • 著者名/発表者名
      水口暢章
    • 学会等名
      日本運動生理学会
    • 発表場所
      埼玉県、川越市、東京国際大学
    • 年月日
      20130727-20130728
    • 招待講演
  • [学会発表] 運動スキルのバラツキは広範な運動関連領野の活動変化に由来する2013

    • 著者名/発表者名
      水口暢章、上原信太郎、廣瀬智士、山本真史、内藤栄一
    • 学会等名
      Neuro2013
    • 発表場所
      京都府、京都市、京都国際会館
    • 年月日
      20130620-20130623

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公開日: 2015-05-28  

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