今後の研究の推進方策 |
これまで得られたポリマーはその中にポリマー中のAB末端が分子内で反応した環状ポリマーが含まれることが分かっている。そこで、両末端に所望の官能基が導入されたより明確な構造からなるポリマーを合成する手法として、モノマーのSlow Addition法を行う。これは、活性の高い開始剤に対してモノマーを少量ずつ添加していく手法であり、開始期の導入が確実に行えるだけでなく、分子内反応を抑制して環状ポリマーの生成を抑えることができる。 また、光分解反応をより迅速に進めるために、量子効率が良く、他の物質の吸収と重ならない365nmに吸収を有する光反応性基の導入を行う。また、ブロック共重合体のバルクサンプル中への光照射とそれに基づく化学構造や自己組織化構造の変化をIR,GPC,SEM,AFMにより明らかにし、露光量や照射条件等の最適化を行う。
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