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2013 年度 実績報告書

近現代フランスにおける哲学と心理学の関係

研究課題

研究課題/領域番号 24820010
研究機関東京大学

研究代表者

新田 昌英  東京大学, 人文社会系研究科, 助教 (70634559)

研究期間 (年度) 2012-08-31 – 2014-03-31
キーワード思想史 / 心理学史 / 実験心理学 / フランス反省哲学 / アラン
研究概要

本年度は哲学者アランの講義草稿・講義録を中心とした調査研究を行った。特筆すべき結果は以下の2点である。1)アランの生地モルターニュにあるアラン博物館で文献調査を行い、1920年代から30年代にかけてアランが寄稿していた心理学雑誌の目録を作成した。これをもとにしてパリのフランス国立図書館で前記雑誌の現物調査を継続した。とりわけ『心理学と生活』(La Psychologie et la vie)という雑誌は、これまで注目されてこなかったアメリカのプラグマティズムや行動主義とアランの関係を示す資料を含んでいるほか、いわゆる自己啓発の手段としての心理学の普及にアランが関与していたことを示しており、今後のさらなる調査を要する。2)フランス国立図書館では、主にアランの心理学講義に関する草稿調査を行った。1909~11年とのものと推定される「感情の哲学」(Philosophie des sentiments, NAF17706)を参照し、以前に作成した翻刻を修正したほか、1920年代の講義録(Cours donnes au college Sevigne. 1913-1923, NAF17704)の調査を行った。後者の講義録はその一部が1970年代に『感情の弁証法』(Dialectique des sentiments)と題して出版されているが、出版されたものはオリジナル草稿の半分程度を抜粋したものであること、編者による文章の意図的な改変や見落としが多数あり、心理学講義の批評校訂を今後継続する必要があることを確認した。これらの研究成果は現在執筆中のアランに関する単著に反映する予定である。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 日本人への手紙――哲学者アランから戦後日本へ2013

    • 著者名/発表者名
      新田昌英
    • 雑誌名

      仏語仏文学研究

      巻: 46 ページ: 57-70

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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