関西実地調査、コレクション調査を行い、歴史的背景や当時の信仰の変化を含めた、仏像、絵画などの図像と堂宇の関係について研究を行った。平安時代の真言密教に対しての奈良の古密教への理解を深める上で、中国や東アジアにおけるルーツを探求する必要性が浮かび上がってきた。この研究は、平成26~29年度の基盤研究へ引き継ぐ予定である。また、国際ワークショップを開催、発表は神仏習合、唐招提寺、鑑真と戒律、五大虚空蔵、経塚について行われ、代表者は薬師寺薬師如来台座について発表を行った。 これに加え、研究資料の収集、美術館や研究会における研究者との相談を通して、基盤研究に向けて基礎を固めた。
|