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2012 年度 実績報告書

冷戦下の日本・アジア・アメリカにおける社会民主主義の連鎖と相関

研究課題

研究課題/領域番号 24830043
研究種目

研究活動スタート支援

研究機関京都大学

研究代表者

辛島 理人  京都大学, 文学研究科, 研究員 (20633704)

研究期間 (年度) 2012-08-31 – 2014-03-31
キーワード国際関係史
研究概要

今年度は、1950年代の日本資本のアジア進出にともなう賠償・経済協力事業や南アジアや東南アジアからの人材受け入れ事業の起源について研究を行った。主として通商産業省や財界の活動に焦点をあてて資料収集を行った。文献調査だけでなく、以下のように関係者への聞き取り調査を行った。戦後の日本がアジアに再進出する際に、帝国の遺産を活かしながら、賠償や開発・経済協力をテコとして利用したことを強調している。「開発」だけでなく「環境」を主題とする研究会や学会での発表を行った。具体的な活動は以下の通り。
国内出張:主に首都圏へ出張し、通商産業省元事務次官、元公正取引委員会委員、元通商産業省公害立地局長/ジャスコ副会長の子息といった元官僚およびその経験者、海外技術者支援協会理事の子息への聞き取り調査および資料調査を行った。
海外出張:2012年11月にアメリカ合衆国ハワイ州へ出張し、ハワイ大学の研究者らと研究打ち合わせを行った。同月、ケニア共和国へ出張し、日本学術振興会ナイロビ研究連絡センターにてセミナー発表を行った。
研究集会参加:名古屋大学大学院法学研究科にて定期的に行われる科研研究会や、山梨大学生命環境学部で組織されている環境政策史に関する研究会に参加した。環境経済・政策学会大会(東北大学)で、研究発表を行った。
これらの成果は、2013年4月に出版された岩波シリーズ「日本の外交」などで発表される予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

スノーボール方式により、複数の元通産官僚の当事者・関係者に接触することができた。
アメリカでの資料収集の準備を電子メールなどの通信手段により関係史料館と行うことができた。
国内での資料収集も所在の把握も含め、おおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

引き続き国内においては関係者への聞き取り調査を行う。首都圏および関西地域で資料調査も行う。
海外の社会民主主義に関する資料およびアメリカの民間財団に関する資料の収集をアメリカ、イギリス、オーストラリア、シンガポールなど当該諸国で行う。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 戦後日本の社会科学とアメリカのフィランソロピー ―一九五〇-六〇年代における日米反共リベラルの交流とロックフェラー財団―2012

    • 著者名/発表者名
      辛島理人
    • 雑誌名

      日本研究

      巻: 45 ページ: 155-183

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本・アジア関係と「経済協力」2012

    • 著者名/発表者名
      辛島理人
    • 学会等名
      JSPSナイロビセミナー
    • 発表場所
      ケニア共和国ナイロビ
    • 年月日
      20121120-20121120
    • 招待講演
  • [学会発表] 環境政策史2012

    • 著者名/発表者名
      辛島理人
    • 学会等名
      環境経済・政策学会2012年大会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      20120915-20120916
  • [学会発表] 社会民主主義とアジア2012

    • 著者名/発表者名
      辛島理人
    • 学会等名
      環境政策史研究会第11回
    • 発表場所
      山梨ぶどうの丘
    • 年月日
      20120831-20120901
  • [図書] 日本の外交2013

    • 著者名/発表者名
      酒井哲哉
    • 総ページ数
      311
    • 出版者
      岩波書店

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公開日: 2014-07-24  

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