医療の介入による逸脱増幅に関する研究―性分化疾患と薬害ＨＩＶ感染被害を中心にして

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 24830045
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 社会学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 入江 恵子 京都大学, アジア研究教育ユニット, 研究員 (10636690)
• 研究期間 (年度): 2012-08-31 – 2014-03-31
• キーワード: 医療社会学 / 医療人類学 / 逸脱研究 / ジェンダー研究 / 身体

研究概要

本研究は、医療の介入を受けることによってその身体の「逸脱」した状態が（「治癒」ではなく）さらに悪化されるケースに着目した。具体的には、性分化疾患と薬害HIV感染被害当事者のケースをとりあげ、それぞれの当事者の身体経験のうち、相違点に着目し「逸脱」経験のメカニズムについて明らかにした。「逸脱増幅」は、「逸脱の深化」と「二重の逸脱」からなっていることを明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Beyond"Physician-Patient"Relationship : A Case study of HIV infection due to tainted blood products in Japan (2013)
  • 著者名/発表者名: Keiko Irie
  • 雑誌名: West East Journal of Social Sciences ページ: 19-32
  • 査読あり
• [雑誌論文] インターセックス/DSDの名称の変容と身体への回帰 (2013)
  • 著者名/発表者名: 入江恵子
  • 雑誌名: 京都大学グローバルCOEプログラム「親密県と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」ワーキングペーパー ページ: 23-34
• [学会発表] Deviance Caused by Medical Treatment : Cases of HIV and DSD (Disorders of Sex Development) (2014)
  • 学会等名: The Pacific Sociological Association
  • 発表場所: アメリカ合衆国ポートランド
  • 年月日: 20140300
• [学会発表] Possibility of the 'New' Intimate Sphere : HIV infection due to tainted blood products in Japan (2014)
  • 学会等名: Japan Studies Association Conference
  • 発表場所: アメリカ合衆国ホノルル
  • 年月日: 20140100
• [学会発表] Perspectives on Deviance : As a Result of Medical intervention to Body (2013)
  • 学会等名: The International Conference for Academic Disciplines
  • 発表場所: アメリカ合衆国ネバダ
  • 年月日: 20130300
• [学会発表] Perspectives on Deviance Caused by Medical Treatment : Cases of HIV and DSD (Intersex) (2012)
  • 学会等名: 日本社会学会第85回大会
  • 発表場所: 北海道
  • 年月日: 20121100
• [学会発表] Beyond"Physician-Patient"Relationship : A Case study of HIV infection due to tainted blood products in Japan (2012)
  • 学会等名: West East Institute 2012 Zagreb Conference
  • 発表場所: クロアチア・ザグレブ
  • 年月日: 20121000
• [図書] 『アメリカを知るための18章:超大国を読み解く』杉田米行編 (2013)
  • 著者名/発表者名: 入江恵子
  • 総ページ数: 167-173
  • 出版者: 大学教育出版
• [備考] 京都大学グローバルCOEプログラム親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点個人ページ
  • URL: https://www.gcoe-intimacy.jp/staticpages/index.php/irie_ja