本研究では大村はまが昭和54年度に行った中学1年生の国語年間カリキュラムの内実を学習記録を研究資料として具体的に解明した。 1年目は資料を収集し、3資料(国語学習項目一覧表、配布プリント一覧表、プリントの具体)を作成した。昭和54年と50年の3資料を比較することにより、中学入門期の年間国語カリキュラムにおいて大村はまが何を目標としていたのかを解明した。54年は「自分の学び方を育てる」ことを目標に、年初から「学び方」を学ぶ学習が行われ、年間を通して繰り返し行われた。カリキュラムの具体は全国学会で2度報告した。さらに、古典学習で育成する国語学力の構造化案を論文で発表した。
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