| 研究概要 |
平成２５年度は、平成２４年度より継続してきた研究、銀行間市場の不完全性を起因とする銀行危機と資産価格の関係性に関する理論的研究を論文としてまとめ、Matsuoka(April 4, 2013. Available at SSRN: http://ssrn.com/abstract=2244948 or http://dx.doi.org/10.2139/ssrn.2244948 )として公開した。そして、国際学会Society for the Advancement of Economic Theory (SAET)とEuropean Workshop on General Equilibrium Theory(EWGE)、及び国内の研究セミナーで発表し、参加者のコメント・提言を取り入れ理論モデルの精緻化を行った。現在、この論文は国際的査読付雑誌に投稿中である。
さらにバブルと経済成長に関する研究を香港市立大学の國枝准教授、京都大学の柴田教授と共に行ってきた。バブルの存在が新たな生産技術変化を促すことで、バブルと投資及び消費に関する正の関係性がある事を無期限モデルの枠組みの中で示した。この理論的結果は歴史的なエピソードと整合的であり、バブルの性質を説明する上で説得的であると考えられる。これらの研究は論文Takuma Kunieda, Tarishi Matsuoka, Akihisa Shibta（Department of Economics and Finance, Working Paper: 2013039, May 2, 2013）としてまとめられ公開されている。現在この論文は国際査読付雑誌に投稿中である。
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