脳卒中者の心理社会面に対する作業療法で使用できる援助モデル開発に関する研究を行った。先行研究で、脳卒中者は過去を拠り所としながら将来を予測するようにして過去との連続性(私らしさ)を回復することが分かっているが、今回当事者への質問紙調査(回答数110件)から内容的妥当性が確かめられた。うち37名への聞き取り調査より、当事者の視点から在宅復帰後に継続して必要なリハ支援は、①地域性と専門性、②埋蔵資源を見出す、③生活習慣を作り出すための参加、④身体面・生活面・参加面にまたがる相談機能の充実、であることが明らかになった。
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